最近よく耳にするようになった『セカンドパートナー』という言葉。これは、お互い家庭持ちの男女が親密な交際をすることを指します。
そう聞くと「不倫だ!」、「浮気だ!」と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、セカンドパートナーとは精神の安定を目的として交際するため、そのような枠組みには入らないとされています。
セカンドパートナーを持つための4つのルール
恋愛に近いけれど、不倫や浮気とは違う。それがセカンドパートナーです。
この独特な関係を保つためには、4つの重大なルールが存在します。
以下のルールを破り、思うがまま好き勝手な関係をセカンドパートナーと築き続ければ、お互いや、お互いの家族を巻き込んだ大騒動になることは決して避けられないと言えるでしょう。
ルール1『肉体関係を持たない』
セカンドパートナーを持つための絶対的な条件それが「肉体関係を持たない」ことです。理由は簡単で、「肉体関係を持つ=不貞」と認定されてしまうからですね。
民法で認められている離婚原因には「配偶者の不貞」というものがあります。つまり肉体関係を持ってしまった時点で、セカンドパートナーは法律上でも『不倫相手』になってしまうわけです。つまり、「完全にクロ」になってしまいます。
未婚の男女であれば何も問題ないのですが、お互いは法的に認められた配偶者を持つ身です。
つまりこれは、最低限守るべき絶対のルールと言えるでしょう。
ルール2『セカンドパートナーを配偶者より優先しない』
こちらも理由は簡単で、「配偶者の不満が爆発すれば離婚原因を満たしてしまう」ことが挙げられます。
民法では「配偶者の不貞」だけではなく、「婚姻を継続しがたい重大な事由」も離婚原因として認めています。不貞行為のように厳密に内容が規定されているわけではありませんが、セカンドパートナーを持たれる配偶者の気持ちになれば当然のことだと思います。
配偶者の立場で考えてみて下さい。相手には自分以上に大事にされている『誰か』がいるのに、婚姻関係を続ける意味は果たしてあるのでしょうか?
精神的・肉体的・金銭的・社会的……あれこれ考えてみても、もはやデメリットしかありません。
あなたが「肉体関係は持っていない!納得できない!!」と裁判を起こしたとしても、余程の状況でない限りは間違いなく配偶者の訴えが通ってしまうでしょう。
配偶者の次に大事にする存在だからこそ『セカンド』パートナーなのです。あくまでも一番は配偶者です。それを決して忘れてはいけません。
ルール3『互いの家族を大切にする』
自分自身が家族のことを大切にすることは当たり前なのですが、「セカンドパートナーにも家族がいる」ということを忘れてはいけません。
セカンドパートナーの行動を縛り、セカンドパートナーとその家族を引き離すような行為をすることは絶対にあってはなりません。
仮にセカンドパートナーの方が自分達の関係性を見失っているようであっても、それを正すのがあなたの役目です。お互いがお互いの家族を尊重し合うような関係でなければ、いずれ大きな問題へと発展してしまうことでしょう。
ルール4『疑われるような行動をしない』
ここでいう「疑われるもの」は「不貞行為」のことを指します。
配偶者に隠れてセカンドパートナーを持つのは、それこそ不貞を疑われるような行動です。そのため、配偶者には基本的にセカンドパートナーの存在を認識してもらう必要があります。
流石に「手を繋いだりキスをしたりするような関係」などと言って認めてもらえることはまずないでしょうが、「趣味の合う友達」や「仕事仲間」としてなら認めてもらえる筈でしょう。
認めてもらえるか否かは完全に配偶者優位になりますが、そもそも「セカンドパートナー自体がグレーゾーンの関係」であることを忘れてはいけません。配偶者が嫌がっているのに会い続けることは避けるべきでしょう。
運良く配偶者にセカンドパートナーの存在を認めてもらったとしても、やはり配偶者が優先です。配偶者を馬鹿にするような行動、疑われかねない行動は慎むべきです。
例えば、セカンドパートナーとふたりでホテルや旅館などの宿泊施設に旅行に行ったり、ラブホテルに入ったりすれば、間違いなく不貞を疑われ、家庭が崩壊してしまうことでしょう。
疑う方が悪いと開き直ってはいけません。ここまで露骨だと、疑われて当然なことをしたあなたが悪いのです。
まとめ:より良いセカンドパートナーを持つために
面倒なルールが多い、と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、これらのルールを守った上でセカンドパートナーを持っている人々は大勢います。
その理由は「恋をすることで若々しくいられるから」、「純粋に楽しく過ごせるから」、「配偶者に愚痴や不満をぶつけずに済むから」など多数ですが、何かしらのメリットあってこその関係です。
そのためか、意外にも配偶者側も「楽しそうにしているから」、「結果的に家庭を守ってくれているから」とセカンドパートナーを肯定的に見ていることもあります。そんな配偶者の気持ちを裏切らないように、悪いことが起こらないように、よく考えた行動を心掛けましょう。